スズメバチの巣を見つけた:自治体が動く条件と、自分でしてはいけないこと
江東区・横浜市泉区の公式案内(2026年9月時点)をもとに整理しています。自治体の対応範囲は地域により大きく異なります。
軒下や木の枝に、茶色くて丸い、うろこ模様の巣。近くをずんぐりした黄色と黒の蜂が飛んでいる。これはスズメバチの可能性が高く、自治体は一様に「自分で駆除しない」よう案内しています。
ここでは、江東区と横浜市泉区の公式案内をもとに、見分け方、自治体が対応する条件、相談先を整理しました。
スズメバチの見分け方(横浜市泉区の案内)
- 大きさ:「2〜4cm位」
- 色:「黄色と黒の縞模様」
- 体形:「アシナガバチに比べてずんぐりしている」
- 巣:「ボール状でとても大きく、茶色っぽいうろこ模様」
同区は、スズメバチは「攻撃性が高い」ため専門家に相談するよう案内しています。アシナガバチ(1.2〜2.5cm、巣はお椀を伏せた形で六角形の穴が見える)とは、巣の形で区別しやすいとされています。
活動時期:4月〜10月末
江東区の案内では、スズメバチは「4月頃から女王バチが巣作りを開始し、10月末頃には新しい女王バチが越冬場所に潜み、その他のハチは死んでしまう」とされています。夏から秋にかけて巣が大きくなり、働き蜂が増えるため、この時期の巣に近づくのは危険です。
自治体が撤去する条件(江東区の例)
江東区保健所は、次の条件をすべて満たす場合のみ撤去作業を実施するとしています。
- 「スズメバチの巣であること」
- 「通報者が当該私有地の管理者(所有者)」
- 「巣の出来た場所の高さが概ね3メートル以下」
- 「周囲にエアコンの室外機等作業により破損のおそれがあるものがないこと」
- 「概ね4月から10月の時期で、現にスズメバチが巣として使用していること」
つまり、賃貸の入居者からの通報や、高所の巣、室外機の近くの巣は区の対応外となり、業者への依頼が必要になります。一方で、水戸市のように「市役所や消防署はハチの駆除を実施していません」と明記し、費用補助のみ行う自治体もあります。お住まいの自治体の方式を確認することが最初の一歩です。
自分で駆除しないよう案内されている理由
江東区は、スズメバチについて安全性の観点から「ご自身で撤去せず、ご相談ください」とし、自分で駆除できるのはアシナガバチのみとしています。一般に「人間から攻撃をしなければ、襲ってくることはなく」とも案内されていますが、巣に近づく・刺激する行為はその前提を崩します。
相談先
江東区は「公益社団法人東京都ペストコントロール協会」を業者の相談窓口として案内しています。全国対応の紹介サービスとしては、ハチ110番が「スズメバチ駆除:11,000円〜(税込)」「24時間365日」「日本全国(501社以上の加盟店)」と公式サイトに記載しており、現地調査・見積もりは「基本的に無料」(対応エリア・加盟店・現場状況により費用がかかる場合がある旨の注記あり)とされています。
業者に依頼する前に確認すること
- 自治体に撤去制度・補助制度があるか(補助がある場合、領収書と申請書が必要)
- 巣の場所(高さ、室外機や配管の近くか)
- 賃貸なら管理会社・大家への連絡
- 複数業者の見積もり(西東京市は補助申請にあたり複数見積もりを推奨しています)
自治体の補助制度がある場合は、駆除後に領収書を添えて申請します